狂喜と優しさ
先日一応会社の採用担当という名目で就活イベントに参加してきた。
そこで家入さんというぺぱぼの人が講演をしてくださったのだけれど、そこに出てきた北野武の名言で「振り子の理論」というものが出てきた。
要はバカになれるほど振り切れる人は本当に意味で真剣になることもできるって意味だったと思う。
自分としては納得するともに言葉の表現としてはもっとピンと来るものがあるんじゃないかと思った。
「バカ」と「真剣」以外の言葉でしっくり来るものはないかと。
そんなことを考えたときに自分は北野武も好きだけど上原ひろみとMr.Childrenも好きであり、そしてその人たちの共通点を探してみた。
どこが好き勝手言うとものすごくメロディアスで優しいメロディーを”吐く”ことができる代わりにちゃんと毒も”吐く”ことができるところ。
ミスチルのフェイクなんてまさにそうだしモンスターって言う曲も心の中の狂気に目を向けた曲になっている。
ミスチルは愛だ恋だなんて歌詞が多くて好きじゃないって人がいるけど、確かに売れている曲はそういう曲ばっかりだけど、アルバムではちゃんと牙を剥いた曲を書いている。
ライブなんてまさに狂っている。知らないだけなんだ。
上原ひろみもそうだ。
こっちの場合はむしろ狂っている方が全面に出ているけどちゃんと静かでメロディー性に富んだ曲も書くし演奏している。
中途半端に感動を誘う曲よりもよっぽど心に馴染む曲を上原ひろみは書くことができる。
そういった「狂喜(であり狂気)」と「優しさ」二つを併せ持った存在が自分は好きだと思う。
北野武は言わずもがな。
どこかの台詞で「強い人はやさしい」と言ったことばがあるけど、どちらにも振りきっている人は人に大して無限の優しさを持つことができるし、逆に憤り狂いものすごく頑固な意志を持つこともできると思う。
中途半端な人間は誰にでも優しくしようとできるし、怒ることもできるけど、本当の意味で恐くも優しくもなれない。
優しくなりたいならもっともっと恐くて強くて狂った人間にならないといけないなぁと思う(表に出すかは別の話)。
といった次第。