僕のYak Shavingは終わらない

車輪の再発明をやめたらそこには壮大なYakの群れが

ロングセッションでの効率的な資料の作り方

先日YAPCで50分の発表を行って来ました。

kazuph.hateblo.jp

Twitterで「何十分もの発表は資料をつくるのが大変だから」という理由で、応募しなかったり落選してよかったと言っている人を過去も含めて何人か見かけたので、今回は自分が50分の資料をつくるためにやったことを話します。

スライドツールを使う前にアナログな方法で仮設計する

ここで仮設計とは、

  • トーク時の風景を頭でイメージする
  • シャワーを浴びているときや通勤時歩いているときなどに、何を言いたいか頭の中で考える
  • 試しに何もスライドがない状態で、一体何分間喋れるか録音しながら話してみる

といったことです。

特に最後の「録音しながら話してみる」は、効果絶大で日々寝る前にとりあえず20〜40分くらい最初はだらだら、思考が固まるごとに、より正確に喋れるように訓練を重ねました。

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スライドのない段階でトークを録音する効能は、

  • 実は50分喋れないんじゃないかという不安をなくす
  • 頭の中にあることを強制的にアウトプットする
  • あまり順番は気にしないが、必要そうな分量については吐き出し切ることに注力する
  • 人に話すようにしゃべることで、半分は当日のしゃべり方の練習にもなる

ここでもし半分の25分も喋れなかったら、「なんで俺応募したんだろう」ってことになるので、自信がない場合は本番一ヶ月以上前の段階で録音テストを行い、内容が足りなければ、1日数時間余分に時間を取ってスライドの内容をつくって行った方が良いでしょう。

自分は割りと”無意識時に勝手に頭が整理してくれる機能”の存在を信じているのですが、実際「考える」のあとに「全然関係ないことをしてインターバルをおく」は重要で、その間に発表の設計イメージが固まっていきました。

本設計は紙とペンだけで

ここでもまだスライドツールは使いません。

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これが異常に捗ったのですが、上の写真のようにノートにスライドの枠を書いて、仮設計しながら頭の中で形成されていたイメージをどんどん書き出していきます。

発表はシリアルなものなので、スライドから次のスライドへの変遷時に言う繋ぎの言葉も考えながら書き出していきました。

これを最後まで出し切って、精読して問題がなさそうなら本設計終了です。

最初からスライドツールを使わない理由は、思考が一度詰まってしまったときに、どこが悪いかが俯瞰して見えなくなったり、時間を掛けてスライドをつくってしまったせいで、変更に対する心理的なコストが上がってしまうからです。

紙とペンでやってるだけなら、見渡すのも直すのも簡単です。

スライドを実装する

僕はMarkdownで書いたら自動でスライドにしてくれるツールを自分でつくって使っていたので、本設計の内容をMarkdownに書き出していきました。

前回のブログにも書いたのですが、スライドツールTalkie.jsを使い、Markdown2Slideなツールは自分でスクリプトを書きました。

これは一旦は単純作業ですが、途中々々で図が出てきたときは、MacKeynoteで作成して、作成した図をコピーしたら、ToyViewerを起動して⌘+Shift+Vで図を都度画像化して貼っつけて行きました。

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ToyViewer

ToyViewer

  • Takeshi Ogihara
  • グラフィック&デザイン
  • 無料

実はKeynoteは今回初めて使ったのですが、パワポよりも使える図形の数が少ないものの、図の位置の調整が神がかっていて、スムーズに作成できました。

あとは発表練習をしながら改善していく

ここから真の発表練習を開始です。事前に録音を何度かやっていたならスムーズに行くはずです。やってないで前日とか迎えると、結構このタイミングではまずいです。

しゃべりながら変な部分がないか確認していき修正していきます。

合計として資料の精度だけでの直し3回、発表練習は5回しました。 あと絶対に前日に成功パターンの発表練習を終わらせておき、練習と発表時間との間に睡眠を挟んでから本番に望みましょう。

寝ている間に整理されるはずです。

僕の練習時の発表時間は、

20分(スライドを読み上げただけ)→60分(スライドちょっと増やして話し方も修正)→55分(微調整)までが前日

当日朝6時に置きて、追加でスライドの精読と何度か練習をして50分ほどに調整

本番もちょうど50分ちょいで発表を追えることができました。

まとめ

  • 何もない状態から発表内容を録音するのは仮設計としゃべりの練習ができて一石二鳥
  • スライドツールを最初に触るのではなく、紙とペンで本設計する
  • エンジニアなら使い慣れたMarkdownで資料をつくるのもあり
  • 発表練習は入念に

Enjoy Presentation!

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